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美しいと、ビューティフルは、全然違う意味じゃないかな
今日は『UDON』を見てきました。
正直イロモノな作品だと思っていたらかなり楽しめました。
このレビューだけで一本記事が書けてしまいますが、
見ていない人も多いと思うので、ちょこっと見所だけ三行でご紹介。

見てるとお腹が減ってくる映像のマジック、ベタなギャグ、綺麗な京香お姉さま
『ブームと伝統』、『父の背中』の描写。
爽やかな空気漂う、『ありがとう』の物語。

もちろん言い足りないので怖い突っ込みはナシでお願いします。
お薦めできる一本なので、ぜひ劇場へ。
それでは本ブログらしく、今日の一冊。

封印再度―WHO INSIDE 封印再度―WHO INSIDE
森 博嗣 (2000/03)
講談社

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それでは続きを読むからどうぞ★
森博嗣の『封印再度』です。
犀川と萌絵が活躍するシリーズもの・・・・の中でも個人的には1,2を争います。
多くを触れませんが、タイトル(サブ含む)が最高ですね。

香山家に伝わる家宝、『天地の瓢』と『無我の匣』にまつわる物語。
50年前、画家の香山風采は息子の林水にこの家宝を残し、密室で謎の死を遂げた。
時を経て、また林水も死体となって発見される。

この家宝には謎があった。
匣のほうは、鍵穴があるものの、鍵なしでは開く様子はなく、中身も不明。
そして瓢のほうは、陶器で出来た壺で、中に金属製の鍵が入っている。
入り口は指が入る程度で、割らずには出せそうもない。

匣の中身の謎と、画家の事件を描いていく。
また、二人の恋の行方もなかなか楽しめます。
とても普段の言動からは人間と思えない犀川も、
やはり一応は人間であったと安心できる一冊になっています。

この本を読み終わってトリックに納得のいかない人、
フェアでないという意味でなく、つまりはありえないと思う人もいるでしょう。
しかし、これは実際に実験して試した大馬鹿者人がいるそうです。
決して非現実的なものではないです。

そして綺麗なラスト。
余韻に浸っていたくなる、どこかジョークめいた会話。

シリーズものにも関わらず、基本的にどの作品からでも読める森作品ですが、
この本から入ると楽しみは半減かもしれません。
この本から入る場合は、前の本を何冊か読んで、必ず再読して欲しいと思います。
物語の完成度が高い作品なので、きっと満足できると思います。

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【2006/08/28 20:50】 | 森博嗣 | トラックバック(2) | コメント(8) | page top↑
<<銃の使い道 | ホーム | 悪意>>
コメント
TBさせてもらいました!!
【2006/08/28 21:46】 URL | まるこ #-[ 編集] | page top↑
>まるこさん
ありがとうございます☆
【2006/08/28 21:48】 URL | あさり #-[ 編集] | page top↑
実際に試した大馬鹿…もといチャレンジャーがいるのですか。是非立会いたかったものです。
この作品の犀川先生が一番人間らしく、この作品から犀川先生の中で何かが変わったのだと思います。結婚という制度を知らしめたのが国枝桃子だとするばらば、結婚相手という対象になり得る何かを強引に解らせたのが西之園萌絵。S&Mシリーズの女性はとにかくお強い(笑)
TBさせていただきました!
【2006/08/28 22:49】 URL | まじょ。 #0HMKsla6[ 編集] | page top↑
>まじょ。さん
国枝と萌絵の対比は確かに面白いですねww
S&MのSが男にも関わらず実際は女性が優位に見えますよねw
TBありがとうございます★
【2006/08/28 22:55】 URL | あさり #-[ 編集] | page top↑
初来ブログ
はじめまして。
本のレビューよいね!
who inside?良く考えるよ。

自分は『すべてがFになる』で衝撃を受けた典型的な読者かも。
森作品で一番好きだったのは『有限と、、』かな。
春夏秋冬も、すべての作品が、登場人物が、クロスするという意味で奥深さを感じた。

それと同じことが『リング』『らせん』で体験できる。
聞くところによると、『リング』を書いたあとに『らせん』を構想し、書いたらしい。
このシリーズをホラーという人が多いけど、やっぱりこの作品の醍醐味は、この2冊の交わりだと思う。

これからも、いい作品を読んで生きたいな。

あ、森博嗣最新版がもう装丁の段階らしい。
裏情報でした。。。


【2006/08/29 09:45】 URL | エッチ侍 #-[ 編集] | page top↑
>エッチ侍さん
訪問ありがとうございます★
自分は情報系の学生なので『F』は面白いのですが、衝撃はあまり感じませんでしたw

春夏秋冬はもう少し新規の読者に優しいほうがいいですねww
特に冬は。タイトル買いした人はあれでは二度と買わないと思いますw
もともとは四季で一冊の予定だったそうですからね。

『リング』は残念ながら未読です。
機会あったら読んでみようと思います。

またのご訪問をお待ちしております♪
【2006/08/29 10:24】 URL | あさり #-[ 編集] | page top↑
お詫び
こんにちは。
先日はコメント頂きありがとうございました。
先日の記事に不適切で失礼な表現があったことをお詫び申し上げます。
一部訂正してお詫びとさせていただきます。
ちなみに、一緒に行った友達は情報科志望だったため、あの日いらしたのであれば、あっていたかも知れませんね。

自分も小説好きなので、このブログ通わせていただきます。
長々と失礼しました、また来ます。
【2006/08/29 22:18】 URL | みの #k4p9tOO6[ 編集] | page top↑
>みのさん
ご丁寧にどうもありがとうございます★
確かに文系にハブられてはいますが、文系こそが、
大都会東京の奥地に封印されたのですww
理系のアクセスは最高ですよw

自分は情報工学科のエリートですが何か?ww

またのお越しをお待ちしております♪
【2006/08/29 22:26】 URL | あさり #-[ 編集] | page top↑
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