今日は根暗パワー全開でお絵かきしてみました。
落書きは幼少の頃から大好きですがいかんせん上手くない・・・。 とりあえず見てみましょう、みたい人だけ・・・。 では、ヘタクソだと嘆かないでください・・・・。 このブログの本懐に戻って、今日の一冊。
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森博嗣の『詩的私的ジャック』です。
犀川と萌絵が活躍するS&Mシリーズ第四作。 タイトルの響きが凄く良いですね。 森作品は本当に声に出して読みたい日本語が多いです。 この作品は女子大生の連続殺人と密室が謎となるわけですが、 正直事件のトリックは印象に残っていません。(読めばすぐ思い出しますが) 個人的にこの作品の見所は、テンポの良い日本語と物語だと思います。 捜査線上に上がるロック歌手の歌詞と事件との類似点があり、 この歌詞なども意味よりも響きが美しいです。 不思議とすらすら読める場所はふと立ち止まって声に出して読んでみると実感できます。 ただ、動機がテーマの作品が好きだという人はこの作品には向かないかもしれません。 というよりも、森作品全般に向かないかもしれません。 ここまで言うのは、氏は基本的に、 殺すやつは殺す。理由なんてものは瑣末な他人が納得するためのものでしかない。 というスタンスを取っているためです。 犯人が警察に理由を尋ねられたとして、本人の内面にどういう動きがあったのか? それは言葉にした瞬間に感情ではなくなり実際の同一性を保てなくなる。 そういうことなのでしょう。 ただ、個人的にはこのスタンスには完全には賛同できません。 心理面からのアプローチは確かに曖昧なものを残すような気がしますが、 統計的なものを確実に残すと思うからです。 氏もきっとそういうものが嫌いなわけではないのでしょう。 ただ、読み物、とりわけミステリの読み方に枷を与えることを嫌っているのだと思います。 痴情のもつれで殺す、などというのはリアルですが小説としては面白くないですからね。 大分話がずれましたがこの作品は、 小説を物語としてテンポ良く読みたい方にお薦めです。 ランキング参加中☆ 読んでみたくなったらクリック♪ ![]() ![]() スポンサーサイト
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コメントありがとうございました
本当に声に出して読みたい日本語が多いですよね。
どうしてこんな言葉や思想が飛び出すのか、本当に森博嗣というひとりの作家がすべてのキャラクタを生み出しているのか、と圧倒されることがしばしば。 動機に統計が存在するというあさりさんのご意見には納得です!森作品に登場する犯人たちは、レア犯人ばかりかもしれませんね…。 >まじょ。さん
コメント&TB返しありがとうございます☆ 確かに薀蓄の効いた言葉があまりに多いですよね♪ どんな人生を送ればあそこまで悟れるのやらww |
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詩的私的ジャック 著者:森 博嗣販売元:講談社Amazon.co.jpで詳細を まじょ。のミステリブロ愚【2006/08/23 23:03】
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