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心のつながりだの、ホントの自分だの、ふたこと目にはそういうことを言うヤツ
再試合となった甲子園もついに決着がつきました。
緊迫した投手戦の後にも関わらず、
今日の試合も競った結果となったようで歴史に残る一戦となったのではないでしょうか。
試合をやっている本人達には甲子園でなくても、自分の歴史に残るのでしょうが。
球児たちの退場と共に、秋の足音が近づいてくるのでしょう。
それでは今日の一冊。

R.P.G. R.P.G.
宮部 みゆき (2001/08)
集英社
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宮部みゆきの『R.P.G.』です。
ゲームが大好きらしい著者らしいネーミング。
説明の必要はないと思いますが一応、「ロールプレーイングゲーム」の略です。
といっても、これはゲームのようなファンタジー作品ではありません。

舞台は、無数の出会いがあるインターネット。
ここに自分達に都合のよいように作り上げられた疑似家族があった。
この疑似家族の「お父さん」が殺害された。

この「お父さん」の実の娘が街で疑似家族の一人と会っているのを見たと証言する。
そこで警察は疑似家族のメンバーをマジックミラーの付いた取調室に呼び、
娘が見ている前で、事情聴取を開始する。

彼ら疑似家族が求めていたのはなんだったのか。
家族の絆をテーマとして事件の解決を描く。

インターネットは時として逃避の道具になりえます。
今やあまりにも身近になってしまったこの便利すぎる道具がもたらしたのは一体何なのか?話の展開の途中途中で描かれる疑似家族の会話のやり取りは無機質な怖さを感じます。

実の家族を置き去りにした「お父さん」。
そして置き去りにされた妻子。
疑似家族の面々を目の前にした聡明な娘は何を思うのか。

ちなみにこの作品は既にドラマ化されています。
NHKで後藤真希を主演としたものでしたが、
これは正直原作の魅力を損なったテーマだけの作品でした。

少し退屈な展開に思えるところがあるかもしれませんが、
必ず最後まで読んでほしいと思います。
最後まで読み終わったときに、本一冊が完成します。
美しいまでのまとまりを感じます。

ほかの宮部作品とは一味違う読後感を味わえます。
意味のないものがほとんどない作品、完成された形を覗いてみませんか?

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【2006/08/21 23:16】 | 宮部みゆき | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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