お久しぶりです。
親の実家に帰っていたので更新できませんでした。 これからもよろしくお願いします。 今日は終戦の日。 小泉総理が靖国に参拝したそうですが、 ここはそういうことの是非を語るブログではありませんので省略します。 ただ、こういう日に一つの戦争が始まって、終わったということを、 意識することは平和な世に生きる自分達にとっても大切なことではないでしょうか。 それでは今日の一冊。 続きを読む前にポチッと応援よろしくお願いします♪ ![]() ![]() それでは続きを読むからどうぞ★
奥田英朗の『最悪
タイトルからしてどうなんだと思うでしょうが、 世界一不味いラーメン、などと書いてあるとついつい興味がわいてくるのと一緒で、 手が伸びてしまいました。 嫌な人生を送っている三人を主役として、 三人の人生が交わったとき、何が起こってしまうのかということを描く、 いわゆるクライムサスペンスに近い内容となっています。 その三人とは、 下請けの中小企業でコツコツと働く中年、川谷。 大手銀行の女子銀行員、みどり。 そしてニートでパチンコ生活を送る、和也。 この三人の人生を順番に描いていき、やがて転落させていきます。 人生というものは何もしていない人を幸せにしたり、 そうかと思えば勤勉な人を不幸のどん底に陥れる”理不尽”なものです。 そういった人生の負の部分がとてもよく描けています。 したがって、物語全体を通して読み心地が最悪なものとなっています。 無論これは作者の意図であり、心にモヤっとしたものを残しつつも、 スピード感ある展開で読むのがイヤになるということはありません。 また、特徴的なのが三人共に、 自分の人生こそが最悪である と思っているという点です。 悲劇のヒロインは自分だと、今まで全く考えてこなかった人、相当幸せです。 誰しもが突き当たりうるこのような人生の要素をさりげなく描いています。 さらに面白いことに、読み方を少し変えるだけで大分印象が変わります。 登場人物にのめりこめば、シリアスな人生を味わうことができ、 一歩引いて読めば、喜劇、コメディのように読めるのです。 このような言葉を操るプロである作家の凄さがよく解る小説、 味わってみてはいかがでしょうか。 ランキング参加中☆ 読んでみたくなったらクリック♪ ![]() ![]() スポンサーサイト
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こんにちは
先日はヨチズミアにトラックバックしてくださってありがとうございました。
早速足運ばせていただきました。 思ったのですが、本をよく読んでいらっしゃるな~と感心いたしました。書いている事が本当に読み込んでいる感じがしていて、この「最悪」にコメントも私が書きたくても書けなかった感想が、上手く表現されていると思います。 読んでいない人にはネタバレにならないけど楽しめる感想で、読んだ人にも共感の持てる感想ですね。 ちょっと驚いたので、トラックバックさせていただきました。 これからもいいコメントを残していってください!! >ヨチズさん
コメントありがとうございます☆ 目標として、未読の人も既読の人も楽しめる文章を書くことがあるので嬉しいです。 またのご訪問をお待ちしております。 |
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