梅雨入りしたというのに、全く雨の気配が見えませんね。
これもロナウジーニョみたいな名前の現象のせいなのでしょうか。 先日、湘南の方へドライブに行ったのですが、 ちょうど夕焼けどきの相模湾は非常に綺麗でした。 湾に浮かぶ江ノ島のシルエット、その奥に見える霊峰、富士。 隣にいるのが野郎でなければ、もっと素敵に見えたのでしょうが。 それでは、今日の一冊をご紹介。
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森博嗣の『地球儀のスライス』です。
S&Mシリーズを終了し、次のシリーズへの橋渡しとなる短編集です。 シリーズものの短編も、そうでないものも含まれています。 短編集なので、お気に入りのストーリィの紹介をしましょう。 一本目に収録されている、「小鳥の恩返し」がお気に入りです。 主人公である清文は医者の息子で大学病院に勤めていた。 ある時、清文の父親が殺されるという事件が起こる。 急死した父の跡を継ぎ、清文は実家に帰り、 やがては、病院に勤める看護師と結婚をした。 二人が、忙しい生活を送る中、妻は小鳥を飼っていた。 父の殺人があった夜に迷い込んだという小鳥を。 月日が過ぎるうちに、父の殺人の容疑者の家族がやってきた。 小鳥もその家族の子供のものであったらしい。 しだいに小鳥に愛着をもち、積極的に世話をしていた清文だったが、 ところが、ある年の夏に小鳥は逃げてしまう。 そして四年後の夏、新しい看護師がやってきた。 妻以外は誰も知らないはずの、小鳥の生まれ変わりだという彼女は、 彼にいったい、何をもたらすのか…。 軽めのミステリィ要素も含んだ、センチメンタルなお話です。 シリーズ作家ではなかなか見れない、素の作家が見える気がします。 淡々としているようで、あぁ、人生ってこんなものかもしれないな、 という微妙なスピード感が非常に好みです。 他の収録作も、以前の短編集よりは、読みやすいように感じられます。 今まで森博嗣を読んだことのない人にお薦めできる作品です。 また、個人的にはタイトルが非常にお気に入りです。 さらに、極めつけの特徴として、 文庫版の解説を、あの「冨樫義博」が書いているのです。 「幽☆遊☆白書」や現在休載中(?)の「HUNTER×HUNTER」などを書いている、 売れっ子漫画家で、しばしば行方不明になる(現在も?)人です。 解説にもあるように、理系作家だと言われる森博嗣にしては、 非常に文系的な作品が多く、読みやすいと思います。 この作品あたりから、氏の世界へと旅立ってみてはいかがでしょうか。 ランキング参加中☆ 読んでみたくなったらクリックで投票してください♪ 本ブログランキング FC2ブログランキング 人気ブログランキング スポンサーサイト
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こんにちは~ 森さんはS&M、V、四季シリーズと読み終わり~なんですが、短編は1冊しか読んでおらず本書も積読です 森さんは短編でも独特な感じが凝縮されていて好きです
>きりりさん
いらっしゃいませ★ 自分は、「レタス・フライ」は読んでないのですが、 今のところ短編ではこの作品が一番好きですね。 ぜひ読んでほしいです。 |
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