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全なる一膳
今週も、もう半ば。
ようやく落ち着いてきた感じです。

先週末は、筑波大学へ泊りで勉強しに行ってきました。
研究室のメンバほとんどで行ったので、軽い修学旅行みたいでした。
五時半に起きてたくさん勉強した後でも、朝4時まで起きていられると、
まだ若いな、と感じることができますね。

それにしても、筑波大は好いところでした。
都心のキャンパス、特に私立には絶対に存在しえない独特の雰囲気。
バスから降りると、一面に漂ってくる緑の匂い。
非常に多い芝生のスペース。

勉強意欲が掻き立てられるであろう、環境に、
いや、勉強だけに留まらず、何をするにも一流を育てられる気がしました。
結構大きい地震があったのにはビビりましたが。
非常に疲れましたが、アカデミックなジョークが通じる貴重な機会であったし、
はしかで落ちたテンションを戻すいい機会でした。(肝心の勉強はサッパリでしたが)

それでは今日の一冊をご紹介しましょう。

村上龍料理小説集 講談社文庫 村上龍料理小説集
村上 龍 (1998/01)
講談社

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それでは続きを読むからどうぞ★
村上龍の『村上龍料理小説集』です。
料理をテーマにした、ショートショートです。

一つの話に、一つの料理をメインとして、
その料理に関わる人間の一部を描いていきます。

料理自体は、素朴なものから華美なもの、
珍味と呼ばれるようなものまで、いろいろなことを扱っております。

また、好感を持てるのは、大衆料理を蔑ろにしてはいないところです。
食の奥深さは、その料理自体だけが心に響くとは限らないことだと思います。

どんな一流の料理でも、寂しい気持ちで、ひとりで黙々と食べる、
そんな料理よりも、気の置けない友人と談笑しながら食べる料理。

料理自体だけに優劣があるとは限らないのです。
それが食べることだと思っています。

ただ、この作品も、他の作品に漏れず、「俺ってすごいぜ」的な空気があります。
この、何様感が許せない人は敬遠した方が良いでしょう。

作品内では、端々に「京都のすっぽん」が出てきます。
作者は明らかにこれが一番好きだな、と感じました。

世界にはまだまだ自分の知らない美味いものがある。
その存在を知るだけでも、生へのモチベーションとなるのではないでしょうか。

いろいろな食の旅を味わった後に、自分の記憶に帰ってくる。
そこには自分の源となっている一品が飾られているのかもしれません。

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【2007/06/06 23:52】 | 村上龍 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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