今日もまた中2が父親刺しちゃうなんていう世知辛い事件があったようです。
成績のことで口論だったそうですが、一体どうなってるんでしょう。 刺したらどうなるか、ってのが解らなくなるくらいの諍いだったのでしょうか。 家族の形態の完成形は存在するのでしょうか。 そこで今日はこの一冊をご紹介。
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東野圭吾の『手紙』です。
先月初めに映画も公開されました。 山田孝之に沢尻エリカが出演しています。 唯一の家族である弟の大学への費用を稼ごうと必死で働く剛志。 しかし、過度の肉体労働により、体を壊してしまった。 なんとしても弟を大学へ進学させたい剛志に魔が降りてくる。 空き巣のつもりであったが、結果的に強盗殺人で捕まってしまう。 残された弟、直貴の人生を、刑務所から送られてくる兄からの手紙を交え、 加害者の家族の視点で綴っていく、罪と罰の物語。 やっぱり東野圭吾は面白い作品を書く。(文庫落ちするくらい前ですけど) 久しぶりに新書を手にしましたが、学校から行って帰ってくると、 もう読み終わっている。(普段は行き帰りで300ページくらいしか読めません) 日本は法治国家である以上、たとえ殺人を犯しても、 裁判での刑を受け終わった後は、社会的には不当な差別は許されません。 ただ、これは建前で、人間というものはそれほど単純に割り切れません。 加害者の家族、それはただの家族であって、決して犯罪を犯したわけではない。 ただ、もしも、もしもそんな方が近くにいたとき、 あなたは一切の差別をしないでいられますか? 何故、人を殺してはいけないのか? もしもあなたがこの問いに答えられないのなら、読むべきです。 森博嗣の作品ではサラッと答えが出ているし、 ドラマの『女王の教室』(全部は見ていないけど)などにも通じる作品です。 差別と偏見の現実、要所に出てくる、ジョン・レノンの『Imagine』。 これらの対比の繰り返しが怖いほどに読者に訴えかけてきます。 血のつながりというものがどれほどの価値があるものか。 答えは手紙が知っている。 ランキング参加中☆ 読んでみたくなったらクリックで投票してください♪ 本ブログランキング FC2ブログランキング 人気ブログランキング スポンサーサイト
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あ、これ気になってた本だぁ!!
あさりさんって、いっつも面白いレビューを書いてくれますよね! ホント参考になります^^ 最近は殺人事件、しかも血縁関係にある相手を殺すような内容が多くて・・・世の中怖いですよね。 タイムリーなチョイスですね、あさりさん! >ゆーりーさん
いやぁ、そういってもらえるとなによりです★ やっぱり今の人間って現実感が希薄なんですかね・・・。 刺したら死ぬってはっきりと理解できない人がいるのかもしれませんね。 |
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東野 圭吾さんの小説を読むのは、これが初めてでしたが、すんなりと読むことが出来て良かったです。久しぶりに感動、というか、小説を読んで自然と涙してしまいました。 いろいろな面で直貴に向けられる差別や偏見は、読んでいてとてもつらく、犯罪者の身内というだけで世間 本を読もう【2007/03/19 22:04】
山田孝之、玉山鉄二、沢尻エリカの出演で映画化された作品。山田孝之はTBSが東野圭吾の【白夜行】をドラマ化したときも出演しており、めっきり東野圭吾づいている。本書を読みながら「なんか【白夜行】っぽい」と感じ ぱんどら日記【2006/12/06 15:25】
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