今日は母親が料理中に包丁で指を深く切ったらしく、病院に行って来ました。
ちょうど七時前くらいで、小さな整形外科はどこも終わっていて、 救急センターへと足を伸ばしました。 救急センター、真っ暗。開始は八時からだそうで。 仕方がなので、消防局へ電話、やってるところを聞く。 聞いたところへ電話、予約をしろといわれる。 早速電話、症状を説明すると、うちの病院より、こっちの病院が良いという。 さらにそちらへ電話、今度はやたら手際の悪い男。 一体どういう経緯でうちへ電話してきたのか、 などという、たらい回しにする気満々の応対を平気でする。 既に一度回された後のせいか、素直に観念して、受け入れてくれることに。 病院に到着する頃には、出血はほとんど止まって、痛いだけ。 これが日本の実態かという体験が残った。 病院が多すぎることの弊害、ってのは明らかな気がします。 過疎地区などの例外を除いて、病院は基本少数精鋭国立でやるべきだと思う。 大規模な土地と、従業員の給与を国会議員以上を最低給とするとか、 待遇を保障する代わりに、高い能力と仕事の量を問う。 高給取りで尊敬される仕事ならば当然の義務だと思うのは自分だけでしょうか。 皆様、研いだばかりの包丁には用心を。 それでは今日の一冊をご紹介。
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宮部みゆきの『理由』です。
直木賞受賞作・・・・・ですが、完全に好みは分かれると思います。 宮部作品でも異彩を放つこの作品は、描写方法に最大の特徴があります。 その描写方法は言うなれば、主観の排除、でしょうか。 基本的に事件に密接に関わる関係者の証言ではなく、 まるで記者が取材をしていくような形で、物語は進められていきます。 いわゆる社会派ミステリなので、容疑者当てや、奇抜なトリックなどはありません。 事件発生から解決までの流れを、解決後の視点から、必要な証言を取った形です。 したがって、リアルタイムの流れというよりも、離散的な構成となります。 物語の概要を追ってみましょう。 都内の高層マンションで、凄惨な殺人事件が起きる。 室内で発見された、中年の男女に老婆の死体が、 そして、窓の外には転落したと思われる若い男の死体が発見される。 しかし、これらの死体はこの部屋の本来の住人ではなかった・・・・・。 マンションという、いまや都内など人口密集地には欠かせない住宅形態。 その中で殺人事件という異質なものが紛れ込んだとき、 周辺の住人達はどのような反応を示すのか。 社会派らしく、現代にある様々な問題を浮き彫りにします。 基本的には、周辺の住民の証言や、死体の身元の問題などから、 事件にアプローチしていく形ですが、合間合間に主観の入った文が出てきます。 ただし、あまりに無関心に読んでいると、 そこの文体の違いに気付かないかもしれません。 全体を通した面白みとしては、 物語のテーマの一つであろう、希薄な人間関係、というところが、 真に迫っていて興味深いです。 人はどこまで無関心になれるのだろうか、そんな思いが湧き出ます。 この物語が合わない、という人は、多少気が短い人かもしれません。 特殊な表現法を使っているので、通常の小説のような、 劇的な驚き、進展が少ないです。 よって、長いばっかりで退屈、と感じる人がいるのは仕方ないでしょう。 物語をリアルに感じることができる人は向いていると思います。 正直な話、宮部みゆきの社会派作品は、下手なホラーより怖いです。 どんなものより怖いのは人間自身、そう感じるかもしれません。 ただ、物語は救わなくても、読者は救うというのも宮部作品の特徴の気がします。 絶対に合わない人がいるのは明らかなので、強くお薦めできませんが、 通常の形態の読書に飽きた方や、ルポのようなものが好きな方、 ちょっぴり人間が嫌いな方、いかがでしょうか。 ランキング参加中☆ 読んでみたくなったらクリックで投票してください♪ 本ブログランキング FC2ブログランキング 人気ブログランキング スポンサーサイト
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宮部みゆきさんの『対岸の彼女』(だったと思う)という作品が何かで紹介されていて読みたいと思っていたんですけど…この本も読んで見たいですね-。゚+.(*`・∀・´*)゚+.゚
宮部みゆきさんの本は買っても良いかも(・∀・) 色々なジャンルの本を書いてるみたいだから期待してしまいますね…人間嫌いです!!読みます!! 主観の排除・・・
すっごく気になる。 主観を排除することなんてできるのでしょうか?? むむむ。 下手なホラーより怖い作品ってたまにありますよね。 好き嫌いが分かれるとおっしゃっていますが 愛美はとっても気になる本です。 宮部さん、そろそろチャレンジしてみようかしら。 実は、宮部さんの本、時代物しか読んでないんです。
こないだ 『模倣犯』 を読みかけたんですが、おじいちゃんが可哀想で頭に来てしまい、途中でやめてしまいました。 これは、ちょっと気になるのでチャレンジしてみようかな。 お母様、災難でしたね。 お大事に・・・ でも、お母様のために救急病院につきそう あさりさん、 優しいですね~。 うちの息子にも将来は ぜひそうなってほしいくらいですよ! >ニックさん
『対岸の彼女』は宮部ではないかな・・・? 宮部みゆきはいろいろ書いていますが、やっぱり歴史モノやファンタジーのほうが上手いかもしれません・・・。 まぁこういう本も一冊ぐらいは挑戦してみてください☆ >愛美さん
あんまり期待されても困りますがw 主観の排除というよりは、記録物語形式といったほうが良かったかもしれません。 人間の恐怖の源は人間以外ではありえないのかもしれませんね。 割と厚めなので、そこだけがネックですねww >ひさきゅ~さん
模倣犯は物語を救わない典型例ですからねぇ・・・・。 これもどちらかというと救われないかもしれないので、 キッチリ立ち読みしてくださいww 自分も宮部作品は時代モノとファンタジーが好きです★ 社会派作品も嫌いじゃないですけどね。 ただ、疲れますww いやぁ、指切って運転できないからということで、 運転していっただけですw 治療中は平気で読書してましたww 角田光代さんでした(/ω\)ハズ
『理由』見かけたら買ってみようかと思いますb >ニックさん
具体的な読みたい本があるってことはよいことだと思いますよ★ ぜひ挑戦してみてくださいな♪ ご訪問、有難う御座います。
つたない、当ブログのコンテンツをご理解 評価して頂いた方は、再訪をお待ちしております。 更新は不定期ですが、ほめ殺しのコメント等が 励みになりますw・・・ 宜しくお願い致します。 ps 役所のたらい回しでさえ、腹立たしいのに 命のたらい回しは勘弁して欲しいですよね 苦労の多い小児科が減り、金儲けに走る医者 アメリカでは日本のように医療は平等な制度でなく 金持ちが助かります。反対に庶民は医者にかかれても 技術の低い医者らしいです。日本も嫌だけど このままではダンダンそちの方向へこの国は向いそうです 心ある医者や病院に私たちの税金が使用されるシステムを 早急に作りたいものですね! この間、「名もなき毒」を買いました。 ではでは!&ポチッ >ぷりゅすさん
コメントありがとうございます★ そちらにもまた伺いますね。 名もなき毒ですかぁ、いいなぁ。 お金が無くてほしい本でも基本文庫落ち待ちです・・・・。 |
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